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初年次教育? キャリアセンター?「就業力育成対策で重要な対策」

2011/10/26  タグ:  

大学は今、学生の就業力育成を図っていくうえでどのような対策を重要と考えているのだろうか。全国の732大学を対象に行った「就業力育成に関する学長調査」(注)では、重要な対策の上位はグラフ(グラフをクリックすると拡大)のとおりだった。27項目の対策を列挙し、「重要」なものを自由にいくつでも、「特に重要」なものを最大3つまで選んでもらっている。
「重要」「特に重要」の両者を総合すると、
「学生の就業観、勤労観の育成」
「初年次教育の強化」
「キャリアセンターの強化」
が「3大就業力対策」といえそうだ。

このうち、「初年次教育の強化」と「キャリアセンターの強化」の2つは、グラフの数字ではかなり似通っているが、意味するところはかなり違う。「キャリアセンターの強化」は、他の業務の片手間ではなく専任で就業力育成支援にあたる組織の重要性を示している。「初年次教育の強化」は逆に、就業力育成は特定の教職員の対応で完結するものではなく、教育課程・授業全体の見直しが必要になることを意味している。

「キャリアセンターの強化」が意味する「専門部署の強化」と、「初年次教育の強化」が意味する「授業の改善・改革」。就業力育成対策において、大きく異なるアプローチが存在するわけだ。

こちらのアンケートは終了致しました。ご協力ありがとうございました。

(注)
調査主体 (株)リクルート「カレッジマネジメント」誌・(株)リアセックキャリア総合研究所 共同
調査対象 全国の大学732校(全国の大学数は778校(平成22年学校基本調査速報値)であるが、大学院大学23校と募集停止校23校を除いた)
調査方法 質問紙による郵送法
調査期間 2010年7月12日~7月30日
回収数 有効回収数 482サンプル(有効回収率 65.8%)

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