学修成果の可視化が
求められています
令和2年1月に発表された
「教学マネジメント指針(中央教育審議会大学文科会)」
では、学修成果・教育成果の把握・可視化について
①学生が学修成果を自覚し、エビデンスと共に説明できること
②教育改善へつなげること
③複数の情報を組み合わせて多元的に可視化すること
が要望されています。
第3期認証評価では、
多様な手法によるディプロマ・ポリシーの評価が求められており、
複数の測定手法を組み合わせて多面的な手法が求められています。
右図:
京都大学 高等教育研究開発推進センター 松下 佳代 氏
「学習成果とその可視化、中央教育審議会大学分科会
教学マネジメント特別委員会(第6回)」より
測定手法 | 分類 | メリット | デメリット | ||
---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 学習者による自分の学びについての記述 (例:振返りシート) |
間接評価(質的) | 簡易に実施ができる/学生自身の振返りとしては有効 | 記述内容を「評価」として使うためには、採点基準の統一など手間がかかる | |
Ⅱ | 質問紙評価 (例:学習行動調査、アンケート) |
間接評価(量的) | 比較的簡易に実施ができる/集計がしやすい | 個人の認知による回答のため、評価の客観性に欠ける | |
Ⅲ | 客観テスト | ①大学独自のアセスメント (例:定期試験) |
直接評価(量的) | 客観的な測定が可能 | 他大学との比較はできない/汎用的技能の測定ができない |
②外部アセスメント (例:TOEIC、PROG) |
直接評価(量的) | 客観的な測定が可能/他大学との比較が可能/大学の運営負担が少ない | 外部委託コストの発生 | ||
Ⅳ | 卒論・卒研、演習評価、ポートフォリオ評価 | 直接評価(質的) | 「何を知り何ができるか」を客観的に評価できる | 教員の負担が大きい/評価基準を一定にそろえることが難しい |
教学マネジメントの確立、及び、学生個々の主体的な学びの支援を目的とした、
外部アセスメントの活用が進んでいます。
外部アセスメントを選定する際に留意する点は、下記5点と考えています。
【1】ディプロマ・ポリシー検証に活用するため、多様な領域を網羅的に測定できること
【2】自己評価ではなく、客観的測定が可能であること
【3】テストとしての信頼性・妥当性が検証されていること
【4】他大学(地域別・偏差値別)比較や、学部学科間での比較・特徴把握が可能であること
【5】学生が自己の能力を把握し、学生の成長・主体的な学びを促す支援があること
教学改革を行う上で、ディプロマ・ポリシーをどういう手法で評価するかをはじめ、ディプロマ・ポリシーに対して伸長または停滞する学生の特徴を分析し把握することが重要になります。動画では、PROGを活用したディプロマ・ポリシーの成果検証から伸長要因分析の一例をご紹介します。
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