大学教育を通じたジェネリックスキル開発を測定と育成の両面から支援するプログラム
学生の基礎力をリテラシーとコンピテンシーの２側面から測定
ニューラルテスト理論により、偶発的な優劣の差異を吸収して測定可能
実社会の若手リーダー層の特性をデータベース化し、採点の比較対象として採用
アドミッションポリシーで求める人物像との一致に向けて
GPAでは測れない人材特性（基礎力）を数値化し、入試効果を測定
人材特性を「見える化」することの重要性
高校時代のGPAやペーパーテストによる一発勝負という一般大学入試では確保しきれない人材要件を満たすための入試手法として、小論文と面接を重視したAO入試が浸透していますが、これまでは実際にどれだけアドミッションポリシーに即した人材が取れているのかを評価する指標がなく、その入試効果の測定は困難でした。
PROGはGPAでは測れない人材特性をリテラシーとコンピテンシーの２つの側面から測定し、数値化。これにより、入試効果を測定すると共に、入学後の育成方針の策定にも役立てることが可能です。
高知大学に見る事例
高知大学におけるコンピテンシー統合成績平均（クリックで拡大）
AO入試を主体とする高知大学の土佐さきがけプログラムの学生と他の学部の学生のPROGの受験結果を比べたところ、リテラシーは低いもののコンピテンシーが高いという特性が顕著に表れた。ここから、知識こそまだ不十分かもしれないが、協働しながら自らを高めることのできる、求める人物像と一致していることが明確に。
高知大学ではこの結果を踏まえ、更なる人材教育の方針決定にPROGを活用している。
リーダー的人材の特性など、特定の能力別でみることも可能
入学後の教育方針決定にも有効
PROGではコンピテンシーを33の能力に分解し、それぞれに対してスコア付けを行っています。これらのスキルは「対人基礎力」「対自己基礎力」「対課題基礎力」の三つの要素を細分化したものであり、経験的な行動特性を表したものです。
こういったスキルが数値化されることにより、特定タイプの学生の判別や入学後のグルーピング、育成方針の策定など、従来の成績ベースの評価では指針を決められなかった側面に関して、数値化された明確な評価による明確で確度の高い方針決定を行うことができるようになります。
産業能率大学に見る事例
リーダー的学生とのスコア比較
（クリックで拡大）
産業能率大学では、入学チャネル別のジェネリックスキルの検証のため2011年入学の学生全員にPROGテストを実施。この中で実際に初年次ゼミでリーダーシップを発揮している学生のデータを集計したところ、「コミュニケーション力・マネジメント力総合」や「自己管理能力総合」といった特定のコンピテンシーが高い点が共通した。
産業能率大学では、クラスやグループ分けにこの結果を活用すると共に、AO入試にこの尺度を組み込むことを検討している。
AO入試で
PROGを用いる
メリット
専門知識に裏打ちされた採点と継続的な検証により、信頼性の高いシステムとなっています。
コストの低減明確に数値化された評価を用いることで、選抜コストを低減することが可能となります。
継続的効果測定入学後も継続的にテストを実施することで、教育の成果を測ることができます。
教育再生会議第4次提言に事前に対応することも
2013年10月31日に執り行われた政府の教育再生実行会議において、高大教育の接続と大学入学者選抜の在り方に関する提言を中心とした「第四次提言」が提出されました。
この提言では、知識・技能やその活用力などを含めた基礎的な学力を把握するための基礎レベル測定用の「到達度テスト」を推薦入試やAO入試で活用することの検討されており、その内容は多分にPROGテストの内容と重複するところがあります。
この「到達度テスト」の実際の導入はまだ先となるものの、明確に課題視されている選抜制度の見直しへの欲求は高く、PROGを用いることで先鞭を打つことができることは、既に導入されている多数の大学が証明しています。