ここまでのPROGの説明にはいくつかキャリア教育ならではの専門的な用語が用いられていました。ここではその中から特長的な言葉について少し解説致します。
段階評価を行うためのテスト理論で、潜在ランク理論とも呼ばれています。
単純に点数化された評価(連続得点)とは異なり、回答パターンなどを分析し、段階評価を行うための理論であり、たとえばこれまでの連続得点では、62点を取った者の方が60点を取った者よりも優秀とする格付けがなされていたところを、段階評価とすることでその優劣をなくすことができるほか、その2点の差がテストの精度の差である危険性にも考慮し、評価できる仕組みです。
特に誤答選択に関しては、これまでの連続得点評価に於いては何を選んでも間違いという評価のみ付されていましたが、実際には一定の能力に達していれば、解答の絞り込みがなされ、事実上二択問題として扱われるケースなども多く、こういった際の誤答のパターンなども考慮した順位付けにより評価がなされるため、より偶発性を取り除いた実際的な学力の評価として勘案することが可能となります。