【セミナーレポート】
新人エンジニア育成のリアルを徹底解剖!活躍するSEの育て方
更新日:2026年2月18日

DXの加速により、IT人材の獲得競争は激化しています。その中で、採用した人材を「いかに定着させ、活躍させるか」が企業の重要課題です。
しかし現場からは、新人エンジニアについて「技術力はあるが周囲を巻き込めない」「指示されたことはこなせるが主体性がない」といった声を伺うことも少なくありません。若手は技術力だけで成果を出せる場合もありますが、キャリアが進むにつれ、顧客折衝やチーム連携、主体性など「ソフトスキル」の不足が壁となり成長を阻みます。これにより生産性やモチベーションが低下し、離職につながることもあります。
2026年2月に開催されたオンラインセミナー「新人エンジニア育成のリアルを徹底解剖!活躍するSEの育て方」では、独自の調査データをもとに、「活躍するエンジニア」を育てるための成長基盤についてお伝えいたしました。本記事ではその要旨をレポートいたします。
まずはじめに、エンジニア就職をする就活生・新卒エンジニアの傾向についてお話しいたしました。
年間約300大学・22万人ほどの学生様にご受験いただき、主に学年ごとの成長を可視化するために活用されているアセスメントテスト「PROG」のデータをもとに、エンジニアになる学生の割合が多い情報・工学系の学生の成長傾向について分析いたしました。大きな特徴として、在学期間中に「対課題基礎力(課題発見力や計画立案力など)」は着実に伸びる一方、「対人基礎力(コミュニケーション能力や協働力など)」は停滞している傾向が見られます。
また、IT企業で新人育成に携わる人事担当者・現場マネージャーを対象とした調査では、約91.8%の方が配属後の新人エンジニアのソフトスキル(主体性・論理性・協調性など)に課題を感じているという結果が出ています。学生時代の傾向が、そのまま現場での「ソフトスキル不足」の実感値に繋がっているのかもしれません。

ソフトスキルはどの仕事においても必要となるものですが、特にエンジニアのソフトスキル育成を重視すべき背景には、近年のエンジニアに求められる役割の劇的な変化にあります。
生成AIによって「作る工程」の自動化が進む中、エンジニアの主戦場は「ビジネスをデザインし、考える工程」へと移行しています。不確実な市場環境において、完璧な仕様書を待つのではなく、走りながら周囲と合意形成を図り、柔軟に改善を繰り返す「アジャイルな働き方」には、技術力だけでなくソフトスキルが不可欠です。
エンジニアの初期研修では、技術スキル中心の研修が主要となっており、一方でソフトスキルに関連した研修も一定数実施されていることがわかりました。
技術スキルは研修後も日々の業務で使い続けるため日頃意識しやすい一方、ソフトスキル研修での学びは一過性で終わってしまうというケースを非常に多く伺います。
この学びを一過性で終わらせずに、自律的に成長するエンジニアを育てるポイントとして、以下の3点が重要です。
①業務の中で育てる
・研修と業務を切り離さず、実務に直結した形で能力開発を行う
②個別最適化
・コミュニケーションが得意な方もいれば課題発見が得意な方もいたりとソフトスキルの得意不得意は多種多様
・個々の能力開発状況に応じ、必要なスキルを必要なタイミングで習得させる個別最適化された育成を実施する
③再現性を高める
・一過性の研修で終わらせず、経験を学びに変える「経験学習」の手法を習得させることが肝要
・自律的なスキル開発の土台を築き、現場で成長し続ける自走力を醸成
また、近年の新人・若手社員は、心理的安全性の高い環境や仲間との助け合いを求める傾向にあります。上司・先輩などの上下関係間でのフィードバックだけでなく、同僚(ピア)同士でフィードバックし合う「協働学習」を取り入れることで、能力開発のモチベーションにつなげるという手法が注目されています。
「技術はあるのに成長が止まってしまう」エンジニアを、いかにして「自律的に価値を創出する人材」へ変えるのか。
育成のポイントの詳細を含む、講演の全容をまとめたレポートは以下よりご覧いただけます。

*本記事は、2026年2月に開催されたセミナー「新人エンジニア育成のリアルを徹底解剖!活躍するエンジニアの育て方」の内容を元に構成されています。