個人のキャリア自律を支援します

ーCASE STUDY

技術職の育成課題をPROG@Workで明らかに

“思考力と段取り力”を体系的に強化する研修体制

光学機器メーカーA社

光学機器メーカー
導入背景

従業員規模:5000人~1万人未満/対象:技術本部

技術職の育成担当者が他社のPROG@Workの活用事例に関心をもち、自社の課題に適合する、まさに自社で取り組みたい内容と一致していたことがきっかけです。
これまで外部アセスメントは実施されておらず、社内で独自に設計したものを使用していました。しかし、測定方法や測定後の課題設定の観点が求められるようになり、技術者の強みや課題を明確に把握したうえで、適切な育成方針を策定する必要がありました。
当初は「個々が自ら成長を目指す」ことを目的としていましたが、「組織としてどこを強化すべきかを明確にする」という観点に重点を移し、外部のアセスメントを導入することを決断しました。

PROG@Workの活用方法

組織として強化すべき分野を明確にするため、測定結果を基に組織全体および技術者個々人の能力開発課題を設定し、それらを解消するための研修を実施しました。

測定結果からわかったことは以下の2点です。

・リテラシー(基本的な知識・思考力) が全般的に低い
・コンピテンシー(行動特性) のうち、特に「 計画立案力」が低い

これらの結果は、育成担当者が日頃感じていた課題と一致しており、納得感のあるものでした。さらに、役職が高い人ほどリテラシーが低い傾向が見られ、この傾向は他社の事例とは対照的であり、重要な課題として認識されました。

PROG@Workを活用した研修

●2020年~2023年:メンバー層向け研修

対象人数:120名
「論理的思考力(リテラシー)」と「段取り力(計画立案力)」にフォーカスした研修を実施しました。
‐論理的思考力(リテラシー) :情報収集 → 分析 → 課題の発見 → 解決策の立案
‐段取り力(計画立案力):2年の計画立案、WBS(Work Breakdown Structure)、IPO(Initial Public Offering)、リスクマネジメント、日程短縮の考え方を学習

●2022年~:ミドルマネジメント層向け研修

対象人数:16名
課長職は、自らの問題を解決するよりも、部下の問題解決の考え方をレビューする立場であるため、以下の内容を追加しました。
‐「情報収集 → 分析 → 課題の発見 → 解決策の立案」に加え、部下とのロジカルコミュニケーションの手法
‐ 頭の中でロジックツリーを作るような論理的思考力の瞬発力向上を目的とした10分間のディベート演習
身近でかつ親しみのあるテーマを題材に、論理的に主張し、相手のロジックの穴を見つける力を養成

●2023年~:システム設計の考え方を学ぶ研修

対象:副事業部長(1名)、部長(8名)、課長(8名)、メンバークラス(37名)
段取り力の次のフェーズとして、システム設計の教育を実施しました。
システム設計は、論理的思考力が不可欠な領域です。世界的には、「ボイジャー」「はやぶさ」などの宇宙開発プロジェクトのように、絶対に失敗できない製品開発の進め方に応用されます。
本研修では、MBSE(Model-Based Systems Engineering)を活用し、製品開発のプロセスを抜本的に改革する内容を扱いました。

PROG@Workを活用した研修の効果

2020年と2022年の経年受験結果を比較したところ、研修を受講した人と未受講の人では、リテラシー全般に5%の伸長差が確認されました。5%の差は一見小さく見えるかもしれませんが、弊社にとっては大きな改善と認識しています。また、コンピテンシー面では、課題としていた「計画立案力」の向上が確認されました。

研修に参加した社員からは、「今まで我流でやっていたが、理論的・体系的な考え方を学び、実践できるようになったのが良かった」「期間短縮策について、1か月前倒しで作業を進めるための考え方は、実際の業務と非常に親和性が高く、すぐに活用できるので良かった」との声が寄せられました。

研修の中でご活用いただいたキャリアアセスメントツールPROG@Workの詳細資料をダウンロードいただけます

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