就活を乗り越えるための第一歩 自己分析の壁を越えるためのヒント

自己分析の壁2 自分らしさを表現できない

起こったこと(実体験)に対してどう思い、どう感じたか(認知体験)に「自分らしさ」が潜んでおり、それが千差万別であることを知ったうえで、更に自己分析を進めていくと、次に待ち受けている壁が「表現の壁」です。自分がどう思い、どう感じたか、それが自分だけの思いであることを知っていても、いざ言葉に置き換えてみると一般化されてしまい、「自分らしい言葉」で上手く表現できないことがあります。
これもまた、「自己分析の壁」のひとつなのです。

「自分を表現する言葉」には限りがある

自分だけの思いを言葉に表した途端、「なんだかありきたりだ・・・」と感じてしまう背景には、「自分を表現する言葉」には案外限りがある、ということがあります。
例えば、自発的・几帳面・社交的・完璧主義・実直・献身的・負けず嫌い・責任感が強い・統率力がある・発想力がある…などなど、「自分らしさ」を簡潔に表現するとすれば、使える言葉の候補は上記で挙げた言葉も含めて大体40個から50個くらい。使う言葉だけで考えれば、「自分らしさ」はどうしても他の人と似たり寄ったりな言い回しになってしまうものなのです。
では結局「自分らしさ」というものは言葉で表現しきれないものなのでしょうか?そんなことはありません。ただ単純に「言葉を並べるだけ」では足りないというだけなのです。

単語や言葉だけではない、ストーリーが重要

「自分らしさを表現する言葉」を裏付けるために必要となってくるのは「ストーリー」です。言葉をただ羅列するのではなく、そこに自分の経験や感情など、情景を加えることで、同じ言葉でもまるで違う表現に成りえるのです。
ある男子学生A君が作った自己物語ここでひとつの例を紹介します。
右の文面は、ある男子学生A君が作った自分の歴史に基づくストーリー、つまり、「自己物語」です。決して上手な文章とは言えないかもしれませんが、大切なのは文章力ではないのです。この文面から読み取ることのできるA君の「自分らしさ」は、「気を使う」という面と、「長い間集中していられる」という2点です。
「人に気を使う」と「集中力」という言葉だけを見れば、どちらもA君だけの唯一無二の特徴というわけではありません。
しかし、ここで注目していただきたいのは、ただ単純に「私は周囲に気を使う質で、集中力があります」と述べられた場合と、それらの背景として、「やらなければならないことが重なり、睡眠時間を削ってでもやり遂げる」意思の力や、「仲間との絆を大切に考える気持ちがあってそれらに取り組めた」という「ストーリー」も一緒に述べられた場合の納得感や説得力の違いです。「ストーリー」がつくことで、同じ言葉でも意味合いが深まり、納得感や説得力が増した感じがしませんか?
ここで例えばB君という別の学生が「僕は人に気を使う質で、集中力があります」と、A君と同じことをPRしたとします。しかし、B君がこのような言葉を用いた背景には、Aとは違う「ストーリー」があるはずです。同じ表現を使っても、その背景となる「ストーリー」を話すことでA君らしさとB君らしさの違いが浮かび上がってくるのです。

「自分らしいストーリー」を組み立てるには、思い出すキッカケが必要

実は「自分らしさを表す言葉」の裏づけとなる「ストーリー」には人によって様々な「思い出すキッカケ」があります。これはどのような感情と共に記憶の中に残っているのかということと関係しており、この「思い出し方のクセ」にもその人の特性が反映されています。
「思い出し」を促進する言葉の例 「自分らしさ」を示すストーリーは、その時の感情や考え方と一緒に記憶されているため、上記のような言葉を手掛かりに考えることでより具体性をもって思い出すことができます。
「自分らしいストーリー」を思い出すためのキッカケとなる言葉に辿り着くための有効な手法としては、一つには自分のことをよく知っている人(友人や家族など)に自分の印象について尋ねてみる方法があります。例えば、「どんなときに嬉しそうにしている?」といった問いかけを元に、「何かをやり遂げた!ってときに嬉しそうな顔してるよね。」という回答を得られれば、「やり遂げた」をキーワードに印象に残るエピソードがないか思い返してみるのもよいでしょう。
もう一つの手法として挙げられるのが、適性検査や自己分析ツールなどを用いる手法です。この際に重要なのは、自分自身に関するコメントをできるだけ多く得られるツールを用いるということです。上記の「思い出しを促進する言葉の例」を見て、何か「ピンときた」ことはありませんでしたか?そう、友人から答えをもらうのと同じように、客観的な立場から具体的に言葉を示されることで、「あ、この言葉は自分に当てはまるな!」いう発見を得られることが多いのです。具体的に示される言葉の量が多いほど、「ピンとくる」言葉と出会う可能性は高くなります。そこで、できるだけ「あなたらしいであろう言葉」や「あなたらしいストーリーを思い出すきっかけになる言葉」を豊富に提供したいという思いから開発したのが適職診断プログラムR-CAP強み発見診断ストレングスなのです。うまく自己分析を進めることができない場合は、是非参考にしてみてください。自己分析の壁を越えるヒント2 「ストーリー」で表現力は増す⇒思い出す「キッカケ」が重要

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