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企業が採用した学生の基礎力とPROG研究論文集

『PROG白書2018』の内容紹介

2018/11/01  タグ:  

定価2,400円+税

「PROG白書シリーズ」の第3弾『PROG白書2018』(PROG白書プロジェクト編著)が、11月1日に学事出版より発刊となりました。
大学卒業者のジェネリックスキルと就職先を大規模調査し業界、企業別の特徴などを分析。また、学修成果の可視化について、PROGを活用した研究論文を取りまとめた。キャリア教育、就職支援に役立つ一冊です。
ご購入は → 学事出版のサイト
※その他インターネット書籍販売サイトからもご購入いただけます。

各種企業・業界が求めた人材像を明らかに

第一部では、大学卒業者のジェネリックスキルと就職先の大規模調査による、現実社会でどのようなジェネリックスキルが求められているかの分析・考察を行いました。特に第3章「各種業界(関連企業グループ)からみた大卒就職者のPROG スコア」では、自動車販売サービス業界(トヨタ/日産)、金融業界(三菱UFJ/三井住友/みずほ)など、各種業界において、学生と就職(採用)した企業とのつながりに、PROGを通じてさまざまな角度からアプローチしています。

下図はその一例で、旅行業界においてJTB関連企業/エイチ・アイ・エス関連企業の就職者のPROGスコア平均値を比較したものです。

コンピテンシーには、強みとする顧客層の違いが表れています。JTBは法人営業が中心でBtoBタイプ、一方のエイチ・アイ・エスは個人客のBtoCタイプ。法人営業では、JTBが上回る計画立案力や実践力などが重要視されるでしょう。一方、エイチ・アイ・エスの親和力や自信創出力などの高さは、個人営業に求められるものと考えられます。
リテラシーはJTBがやや上回っていますが、SPI(言語・非言語)も加味した総合(この図には表示されていない)では僅差で、コンピテンシーのような2社の個性は表出していません。

「学修成果の可視化」にPROGを活用した研究論文集

第二部は、PROGを活用した研究論文集としました。多くの研究論文の中から「学修成果の可視化」をテーマとする比較的新しい6編を抽出、著者および出版社の許諾を得て掲載しています。

〔『PROG白書2018』目次〕

はじめに
[ 第1部 ] 大卒就職者のPROG スコア分析
―各種企業・業界が求めた人材像を明らかに―
第1章 分析の目的と使用データ

1-1 分析の目的

1-2 使用データの説明

1-3 就職先企業の分類

1-4 学生のPROG データ

1-5 データの制約と注意点

第2章 業種からみた大卒就職者のPROG スコア

2-1 業種別にみるPROG スコアの特徴

2-2 業種別にみるリテラシーの特徴

2-3 業種別にみるコンピテンシーの特徴

2-4 業種中分類でみるPROG スコアの特徴

2-5 コンピテンシーの小分類(33)からみた業種の特徴

第3章 各種業界(関連企業グループ)からみた大卒就職者のPROG スコア

3-1 各種業界(関連企業グループ)就職者の平均像による比較分析

(1)自動車販売サービス業界(トヨタ/ 日産)

(2)IT 関連業界

① 情報系(NTT/ 富士通/NEC/ ソフトバンク)

② メーカー系(キヤノン/ 日立)

(3)量販店業界

① カメラ・家電系(ビックカメラ/ ヨドバシカメラ/ ノジマ)

② アパレル系(しまむら/ 青山商事)

(4)金融業界(三菱UFJ/ 三井住友/ みずほ)

(5)住宅不動産業界(積水ハウス/ セキスイハイム/ 大和ハウス工業/ 東急リバブル/ 大東建託/ 住友/ タマホーム)

(6)旅行業界(JTB/ エイチ・アイ・エス)

(7)鉄道業界(JR 東日本/JR 東海)

(8)航空業界(全日空/ 日本航空)

(9)公務員業界

① 役所(東京都/ 埼玉県/ 横浜市/ さいたま市)

② 教員(東京/埼玉/ 千葉)

③ 保安(警視庁/ 自衛隊)

3-2 個人別のPROG スコアからみた就職者の多様性

第4章 地方における地元企業就職者の特徴

4-1 地方地元就職者の定義と分析の目的

4-2 地元就職者のPROG スコアの特徴

(1)地方国立大学の事例

(2)地方公立大学の事例

(3)一都3県の大学の事例

4-3 地元に優秀な人材を定着させるために

第5章 就職以外の卒業生の特徴

5-1 進路3区分の定義

5-2 文理別にみた大学院進学者の特徴

第6章 まとめと課題

6-1 まとめ

6-2 今後の課題

[ 第2部 ] PROG 活用による学修成果研究論文集
第1章 学修成果の可視化

1-1 学修成果生成のメカニズムと可視化の試み

1-2 PROG 活用による学修成果可視化の研究実績

1-3 研究論文の洗い出しと選定

第2章 研究論文の紹介

(1)ジェネリックスキルの経年変化に関する考察 (2017)

――大学生パネルデータの4年間の分析――

伊藤 雅ほか    広島工業大学

(2)能動的学修科目を選択する学生の特性 (2017)

――PBL 科目を選ぶ動機とコンピテンシー――

粟津俊二ほか    実践女子大学

(3)中学・高校時代の生徒会活動及び部活動がリーダーシップに及ぼす影響について (2017)

――PROG テストのデータを用いて――

洲 雅明  大分県立芸術文化短大

(4)大学生のジェネリックスキルと成績や就職との関連に関する実証的研究 (2017)

――北海道大学生に対する調査結果を事例として――

亀野 淳       北海道大学

(5)大学生の地元志向とキャリア意識 (2016)

平尾元彦ほか      山口大学

(6)enPiT における教育効果測定の実践と評価 (2015)

山本雅基ほか     名古屋大学

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