「キャリア支援の手厚い大学ほど内定が得られづらい？」――キャリアセンターの意義

2011/11/18

発表元：独立行政法人　労働政策研究・研修機構（統括研究員　小杉礼子）

大学のキャリアセンター（就職部）を対象に行われた全国調査の背景、そこから考察されることなどを書き記したコラム。
2005年に行われた調査では、教員を就職支援に投入しキャリア支援のための講義を行う大学ほど、内定が得られなかったり、就職活動を途中で断念する学生が多いという意外な分析結果が出た。しかしこれは因果が逆で、未内定卒業者を出しがちな大学ほど早くからキャリア形成支援体制構築に注力していたためと見ることができる。実際、2010年に再度行われた調査では、先の調査で就職支援に力を注いでいた大学ほど就職率改善が進んだことが判明した。

http://www.jil.go.jp/column/bn/colum0187.htm