オンライン授業に関する学生の声／反応

2021/02/09

コロナ禍の大学において、各大学が取り組んだオンライン、オンデマンドなど「遠隔」「非対面」の授業について、学生はどのようにとらえているか。各大学がwebサイトに公表している情報を集め、「キャリアの広場ニュース」に準ずる形式で簡単に紹介する。遠隔授業や、対面授業と組み合わせる「ハイブリッド型授業」の実践にご参考になれば幸いである。
▼ 印は「キャリアの広場ニュース」で既報。

遠隔授業のメリット・デメリットについて

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約80％の学生が「課題の量」にストレス――関西大学「オンライン授業に対する学生の本音」アンケート調査
オンライン授業のメリットとして、約85％の学生が「移動がない」ことを回答。一方で約80％の学生が「課題の量」にストレスを感じていた。

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要改善点は「課題が多い」「身体的疲れ」「孤立感」――早稲田大学「オンライン授業に関する調査結果」
92.2％が「有益なオンライン授業」があったと回答。良い点として「自分のペースで学習できる」などが挙げられた一方、「課題が多い」「身体的な疲れをより感じる」「孤立感を感じる」点が改善点として挙がった。

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「コンピュータの不慣れ」は1年生、「課題の量」は2～4年生がより強く実感――京都ノートルダム女子大学・4月下旬調査結果
4月下旬の調査。良かったこととしては「自分のペースで」「自宅で」学習できることを約7割が選択。困っていることには、「コンピュータの不慣れ」を1年生62.0％、2～4年生27.4％が挙げた。「課題の多さ」は1年生34.4％、2～4年生56.6％。「質問がしにくい」「集中力が続かない」はともに3～4割の学生が選択し、学年による差が小さかった。

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東京工業大学、学生アンケート調査結果をもとに全教員に7項目を通知
6月上旬実施のアンケート結果をもとに、1.課題の量について（多くの学生が100分授業を1週間に10-15科目履修していることを勘案して課題の出し方・量に工夫を）など7項目に整理し、第2クォーター開始前に教員に通知。

オンライン授業のタイプについての比較・分析など

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オンデマンド「資料掲載＋音声または動画説明」が最も満足度が高い――岡山大学アンケート
実施された3タイプのオンライン授業のうち、最も満足度が高かったのは「オンデマンド型Ⅱ（Moodle等への資料等の掲載、かつ、音声あるいは動画による説明）」で「満足」「やや満足」の計が61％。資料掲載のみの「オンデマンド型I」は38％にとどまった。「リアルタイム型」の満足度は51％で、通信環境の影響を受けやすいなどの理由で「オンデマンド型I」Iに及ばなかった。

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立正大学「オンライン授業に一定の教育効果」――学生アンケート調査で対面授業と比較分析
「資料配布型」「オンデマンド配信型」「同時双方向型」の3種の授業形態とその複合型の全6種中、「オンデマンド配信型」と「オンデマンド配信型＋同時双方向型（複合型）」で、内容理解や知識習得、総合満足度のスコアが、昨年度までの対面授業時から大きく上昇した。

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立教大学経営学部、オンライン授業に関する学生意識調査の結果を公開
「双方向型授業に対する満足度は高い」一方、「一方向型授業や課題のみの授業に対する満足度はやや低い」傾向がみられた。

対面授業との比較について

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オンライン講義に対する学生の評価、概ね高い――東洋大学調査
全国の中堅大学15大学の2～4年生約1400人から回答を得た調査（調査期間:2020年7月）。
学生の評価による「学習効果」「講義の集中度」は、オンライン講義と対面講義の差がでなかった。「この講義をもう一度、受講経験がなくはじめから受けるとすると」との設問では、オンライン講義希望が40％で、対面希望の33％を上回った。

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「対面授業のほうが良い」が約半数――武蔵大学アンケート結果
調査実施は8月。「オンライン授業と対面授業ではどちらが良いか」の設問に「対面授業」との回答は33.5％、「どちらかというと対面」13.7％を合わせると約半数が対面のほうが良いとした。一方で、次に「どちらともいえない（授業内容や教員による）」も24.1％を占めた。

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茨城大学、「遠隔授業に関する学生アンケート」で対面中心の昨年度と比較
調査実施は6月（1Q終了時）。遠隔授業において十分な学修が「できた」「おおむねできた」の計は76.1％。授業の理解度、満足度の平均値はいずれも前年度（対面授業時）より向上していた。

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コロナ禍の大学の取組特集
次回：コロナ禍対応に関する教員アンケート編
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