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オンライン授業に関する教員の対応/意見

2021/02/26

コロナ禍の大学において、各大学が取り組んだオンライン、オンデマンドなど「遠隔」「非対面」の授業について、教員はどのようにとらえているか。各大学などがwebサイトに公表している情報を集め、「キャリアの広場ニュース」に準ずる形式で簡単に紹介する。遠隔授業や、対面授業と組み合わせる「ハイブリッド型授業」の実践にご参考になれば幸いである。

遠隔授業のメリット・デメリットについて

オンライン授業への見方は好意的に変わる傾向――慶應義塾大学SFC「オンライン授業受講に関する調査結果報告」
オンライン授業開始直後の5月と、授業終了直前の7月の教員に対する調査結果を比較。「オンライン授業の感想」および「平常時のオンライン授業について」いずれも否定的な回答が減り、好意的な方向への変化が見られる。困っていることとしては、5月には多かった「学生との意思疎通」「自分の授業環境」が減り、「自分の通信環境」「自分の体調」に不安を覚える教員が増えている。
遠隔授業で得た技術や知見を「積極的に活用したい」44%――茨城大学「遠隔授業に関する教員向けアンケート」
調査実施は1Q終了後の7月。対面授業が再開した際に、遠隔授業で得た技術などを「積極的に活用したい」が44%、「必要に応じて活用してもよい」が48%と、9割以上の教員が活用を考えていた。「遠隔授業のほうが学生の理解度が良かった」「オンラインのおかげで初めてグループワークで自分の意見が言えたという学生がいた」などの自由回答も紹介されている。
今後の遠隔授業導入は「どちらともいえない」――神奈川大学「遠隔授業の有効性と課題」に関する教員向けアンケート集計結果
調査実施は2020年6月下旬~7月上旬。遠隔授業の形態(オンタイム型、オンデマンド型、など)、使用機器(自宅PC、研究室のPC、など)、使用ツール(Zoom、Microsoft Teams、など)の詳細を尋ねている。今後(平常時)に遠隔授業をある程度カリキュラムに取り入れるべきかについては、講義科目では約半数が「取り入れた方がよい」と回答する一方、「どちらともいえない」も約3分の1あった。語学、演習・実技、実験・実習では、「どちらともいえない」が約5割~6割で最多だった。
約90%の回答者が「ハイブリッド教育に期待」――国立情報学研究所「遠隔授業に関するアンケート調査」
2020年3月末からオンラインで連続開催されてきた「4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」の参加者を対象に8月に実施された調査で、回答者の約70%が教員。「対面授業の良さとオンライン授業の良さを組み合わせた授業を展開していくこと」について、「とても期待している」「期待している」の計は91.1%。ハイブリッド教育の考えうる手法や解決すべき課題を簡単にまとめている。

対面授業との比較について

51%が「対面授業よりも大幅に(2倍以上)準備時間が増えた」と回答――埼玉大学教員アンケート
9/17に開催されたFDSD研修会の資料。教員アンケートでは、授業の準備時間について、「大幅に(2倍以上)増えた」が51%、「やや増えた」を合わせると約9割が対面授業との違いを感じている。学生・教員双方へのアンケート結果を踏まえて「授業形態を問わず」「リアルタイム授業で」「オンデマンド授業で」教員がそれぞれ心がけたいこともまとめられている。Zoom、Webclass以外のツールの使用状況なども聞いている。
学習量は変化なし~微増も、理解度は浅くなったとの見方も――九州工業大学「遠隔授業に関する教員向けアンケートの報告」
調査実施は9月。学部学生の学習状況について、前年度と比較して理解度は「同程度」とみる回答が最多(148件/回答数316件中)だが、「浅くなった」(81件)のほうが「深まった」(43件)より多かった。学習量も「同程度」が最多だが、「多くなった」が「少なくなった」よりもわずかに多い。

オンライン授業のタイプについて

教員が学習効果を最も実感する授業タイプは同時双方向+オンデマンドの混合型――京都大学「2020年度前期 オンライン授業に関するアンケート調査の結果報告」
7月末に前期の授業担当者1,775名を対象に実施し、1,182名の有効回答を得た調査の結果。実施したオンライン授業のタイプは「主に同時双方向型」が約6割で最多。「実施前の想定と比較した学習効果の実感」で「効果を実感/ある程度実感」の回答が最も多かった授業タイプは、「主に混合型(同時双方向+オンデマンド型)」の84.9%。「主にオンデマンド型(テキスト教材)」の75.0%とやや差があった。
「講義」に適した授業形式として「ライブ配信」「授業の動画・音声配信」「対面」がほぼ同程度の支持――武蔵大学「2020年度オンライン授業アンケート結果(教員)」
調査実施は10月下旬~11月上旬。「講義」「実習」などの授業形態ごとに、適した授業形式を尋ねた設問で、「講義」では「ライブ配信」「授業の動画・音声配信」「対面」がいずれも25%程度で拮抗した。「演習(ゼミ)」「実験・実習・実技」「外国語」では、「対面」が48.5%~67.9%と多数を占めた。
オンライン授業の形式によって投下時間の合計に大差はない――東北大学「全学オンライン授業アンケート」の結果概要
6月に実施した学生および教員への調査からの抜粋。授業1コマあたりの教員の投下時間(授業/準備の合計)は、リアルタイム、オンデマンド、講義資料のみのどの形態でも大差はなく、内訳(バランス)に差があるのみだった。

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コロナ禍の大学の取組特集
次回:コロナ禍におけるキャリア支援の取組
前回:オンライン授業に関する学生の声/反応編

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