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★6月まとめ★関越エリアの就業力関連ニュース

6月にPICKUPした「就業力関連ニュース」以外に、このエリアでは以下のニュースがあった。
(●印は「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」参加校関連)

●千葉県インターンシップマッチングフェア開催
_2014/06/27 発表元:「産業界のニーズ~」事業関越ブロック(幹事校:新潟大学)
_http://www.kanetsu-gp.jp/info/view.php?id=135

●市川市との連携等に関する平成26年度包括協定推進協議会を開催
_2014/06/19 発表元:千葉商科大学
_http://www.cuc.ac.jp/social_contribution/news/2014/i8qio0000000p17p.html

●テーマB(インターンシップ等の取組み拡大)千葉県インターンシップ推進委員会準備会開催
_2014/06/19 発表元:「産業界のニーズ~」事業関越ブロック(幹事校:新潟大学)
_http://www.kanetsu-gp.jp/info/view.php?id=133

●テーマB(インターンシップ等の取組み拡大)埼玉県インターンシップ推進委員会準備会開催
_2014/06/16 発表元:「産業界のニーズ~」事業関越ブロック(幹事校:新潟大学)
_http://www.kanetsu-gp.jp/info/view.php?id=131

●テーマB(インターンシップ等の取組み拡大)情報交換会開催
_2014/06/12 発表元:「産業界のニーズ~」事業関越ブロック(幹事校:新潟大学)
_http://www.kanetsu-gp.jp/info/view.php?id=132

●第2回グローバル人材シンポジウム「世界で学ぼう! ~留学を成功させるための3つの鍵~」を7月13日に開催
_2014/06/11 発表元:千葉商科大学国際教養学部
_http://www.cuc.ac.jp/fgs/news/2014/ltbs6100000001y5.html

●『るるぶ~千葉商科大学 人間社会学部~』完成披露式を6月24日に開催
_2014/06/06 発表元:千葉商科大学人間社会学部
_http://www.cuc.ac.jp/ningenshakai/news/2014/rurubu_nohinshiki.html

★6月まとめ★首都圏エリアの就業力関連ニュース

6月にPICKUPした「就業力関連ニュース」のうち、首都圏エリアのものをまとめた。
(●印は「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」参加校関連)

●女子学生のためのホワイト企業ランキング、小売業ほか編を発表
_2014/06/23 発表元:昭和女子大学
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/8012

●東洋大学IR室設立記念国際シンポジウム「大学の教育改革とIRの役割」を7月12日に開催
_2014/06/17 発表元:東洋大学
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7969

●首都圏18大学、企画販売型共働実習(インターンシップ)販売研修開催――「産業界のニーズ~」事業
_2014/06/13 発表元:法政大学
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7940

このエリアでは他に以下のニュースもあった。

○明治大学・立教大学・国際大学「国際協力人材育成プログラム」イベント開催
_2014/06/10 発表元:明治大学
_http://www.meiji.ac.jp/koho/press/2014/6t5h7p00000hko7r.html

●昭和女子大学が地元・世田谷区と産学連携・協力に関する包括協定を締結
_2014/06/02 発表元:世田谷区
_http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/157/695/696/d00133083.html

夏期集中・企画立案体験講座「Co-Creative Camp in Summer」を実施――「産業界のニーズ~」事業、兵庫・大阪・和歌山地域グループ

発表元:和歌山大学

「産業界のニーズ~」事業、兵庫・大阪・和歌山地域グループでは、主催14大学に在学する1~4年生を対象に、夏期集中・企画立案体験講座「Co-Creative Camp in Summer」を開催する。
この体験講座は、企業等が抱える実際の課題に対し、チームを組んで企画立案に取り組む合宿型プログラム。協力企業・団体により、「若者が大阪ミナミのまちのファンになる方法を考えよ」(南海電気鉄道株式会社)、「高齢化するニュータウンの課題を解決せよ」(兵庫県庁)などのテーマが設定されている。

【日時】 8月19日13:00~8月21日16:30
【場所】 長居ユースホステル

http://www.wakayama-u.ac.jp/career/careeredu/pbl/26/-co-creative-camp-in-summer/

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湖東・湖北4大学による交流ワークショップ実施報告――「産業界のニーズ~」事業、滋京奈地域グループ

発表元:長浜バイオ大学

6月7日・8日の両日、大学サテライト・プラザ彦根において、「産業界のニーズ~」事業、滋京奈地域グループに属する滋賀大学・滋賀県立大学・聖泉大学・長浜バイオ大学の4大学が、合同でワークショップ「産業界ニーズ事業関連4大学研修」を開催した。参加者は学生25人(うち留学生6人)、教職員11人の総勢36人で「グローバルな視点を学ぶワークショップ」をテーマに、2日間にわたってディスカッションを行った。

http://www.nagahama-i-bio.ac.jp/news/news/2014/06/4_3.html

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女子学生のためのホワイト企業ランキング、小売業ほか編を発表

発表元:昭和女子大学

昭和女子大学の女性文化研究所は、6月20日に「女子学生のためのホワイト企業ランキング」の第2回目の発表会を開催し、昨年11月の第1回における「銀行業、サービス業編」に続き、「小売業、化学・化粧品業、情報・通信業編」のランキングを発表。開催報告と当日配布資料をサイトにて公開した。評価は「就業継続・WLB指標」、「キャリア・フレキシブルワーク指標」の2つの指標をクロスさせて行い、「いきいき型」「バリバリ型」など、志向する働き方に合わせて企業をリストアップしている。

http://content.swu.ac.jp/jyobunken-blog/2014/06/23/%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%AD
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「産業界のニーズ~」事業、中部地域ブロック東海Aチーム会議及び連携FD、開催報告

発表元:「産業界のニーズ~」事業中部地域ブロック(幹事校:三重大学)

「産業界のニーズ~」事業の中部地域ブロック東海Aチーム(チームリーダー:名古屋商科大学)では、去る5月17日、「平成26年度第1回中部地域ブロック東海Aチーム会議及び連携FD」を開催。このほど開催報告が事業サイトに掲載された。午前中の東海Aチーム会議では産業界ニーズプロジェクトの締めくくりの成果物として失敗事例の知識化について議論。午後の連携FDでは「産学アクティブラーニングの発展に向けて」というタイトルで失敗学(原因/行動/結果)をベースとしたワークショップが開かれた。

http://s-needs-chubu.pj.mie-u.ac.jp/tokai-a/2014/06/afd.html

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三重キャリア連携会議(第1回)開催報告――「産業界のニーズ~」事業

発表元:三重大学

「産業界のニーズ~」事業中部地域ブロック幹事校の三重大学は、同大学と企業・経済団体・行政機関とが連携し、産業界のニーズに対応した人材を育成するための連携会議を設置している。去る6月12日、その本年度第1回となる会議を開催。このほどその開催報告を大学サイトで公開した。会議では中川正学長補佐(キャリア教育担当)より中部地域大学グループ(参加校23校)が進める事業の進捗報告、また、後藤綾文特任講師より三重大学のキャリア教育授業の報告及び実施状況の説明が行われた。

http://www.mie-u.ac.jp/topics/kohoblog/2014/06/26-1-1.html

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シンポジウム「飛躍する多摩のものづくり企業」を7月11日に開催――「産業界のニーズ~」事業

発表元:東京経済大学

東京経済大学と多摩信用金庫は、共同でシンポジウム「飛躍する多摩のものづくり企業―地域産業の活性化と挑戦する経営者―」を開催する。これは「産業界のニーズ~」事業の一環として開かれるもので、シンポジウムでは両者が昨年、地域の中小製造業を対象に実施したアンケート調査の研究結果を出発点として、優れた中小企業の事例報告や、パネルディスカッションを行い、中小企業と地域の未来につき語り合う。

【日時】 7月11日 14:00~17:00
【場所】 たましん事業支援センター(Winセンター)

http://www.tku.ac.jp/news/013662.html

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東洋大学IR室設立記念国際シンポジウム「大学の教育改革とIRの役割」を7月12日に開催

発表元:東洋大学

東洋大学は、昨年9月に学長の直轄組織としてIR室を設置(IR=Institutional Research:機関調査、などと訳される)。これは教学の政策形成の支援、教育・研究活動のさらなる活性化を目的とし、さまざまな情報収集・分析を行うものだが、このほど、IR室設立を記念してシンポジウムの開催を発表した。シンポジウムでは、IRに関する国内の有識者や、IRに関する先進国であるアメリカのIR担当者を招き、大学の教育改革とそこで求められるIRの役割について議論する。

【日時】 7月12日 13:20~18:10
【場所】 東洋大学 白山キャンパス 125記念ホール(8号館7階)

http://www.toyo.ac.jp/site/news/49283.html

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成果報告会「グローカル人材の可能性」を7月12日に開催

発表元:京都産業大学

文部科学省大学間連携共同教育推進事業「産学公連携によるグローカル人材の育成と地域資格制度の開発」では、連携5大学(京都産業大学、京都府立大学、佛教大学、京都文教大学、龍谷大学)と京都経済4団体、行政、NPO法人グローカル人材開発センターなどが協力し、地域経済を支えるグローカル人材を育成することを目的としている。その今年度前期成果報告会として、来年度設立予定の資格やPBLに関する進捗報告、連携5大学学生による取組発表・質疑応答や、学生と企業人によるパネルディスカッション等を行う。

【日時】 7月12日 14:30~17:30
【場所】 京都産業大学むすびわざ館 3階 3-A教室

http://www.kyoto-su.ac.jp/more/2014/305/20140712_glocal.html

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「学生FDサミット2014夏―あなたがキヅク未来―」を8月23日~24日に開催

発表元:京都産業大学

京都産業大学では、同大学の学生FDスタッフ「AC燦(SAN)」および教育支援研究開発センターの主催により、「学生FDサミット2014夏」を開催する。学生FDサミットは、毎年春と夏の年2回開催されるイベントで、全国の学生FD活動を行っている学生・教員・職員が集まり、大学の教育改善について議論する。今回のサミットでは「共創」「笑顔」「学生主体」という3つのコンセプトに基づく企画を予定している。

【日時】 8月23日 10:00~19:00
_____8月24日 10:00~16:30
【場所】 京都産業大学

http://www.kyoto-su.ac.jp/outline/approach/excellence/kyouiku/summit/

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しずおかインターンシップマッチング会2014を6月19日に開催――「産業界のニーズ~」事業

発表元:インターンシップ@しずおか

静岡県内の産業界と大学の連携による「インターンシップ@しずおか」では、「しずおかインターンシップマッチング会2014」を開催する。マッチング会では、県内の企業および団体15社のインターンシップ担当者を会場に招き、企業・団体ごとにブースを設けて希望学生との顔の見える出会いの場を設定。ほか、会場ホール前のロビーにて、インターンシップから就職活動までをすでに経験した4年生たちが後輩の相談に乗ってくれるインターンシップカフェを実施する。

【日時】 6月19日 12:45~17:00
【場所】 静岡大学静岡キャンパス 大学会館 ホール・セミナールーム

http://career.hedc.shizuoka.ac.jp/internship/?p=411

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「いわて協創人材育成+地元定着」シンポジウム開催報告――地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)

発表元:岩手大学

岩手大学は、文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択を受け、5月31日、「地域と創る”いわて協創人材育成+地元定着”シンポジウム」を開催した。シンポジウムでは、文部科学省・大臣官房審議官(高等教育局担当)中岡司氏による「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」政策説明、岩手大学・丸山仁副学長による、岩手大学の「地域と創る”いわて協創人材育成+地元定着”プロジェクト」説明、堺学長、達増知事らによるパネルディスカッションが行われた。

http://coc.iwate-u.ac.jp/sympo/symposium.html

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首都圏18大学、企画販売型共働実習(インターンシップ)販売研修開催――「産業界のニーズ~」事業

発表元:法政大学

法政大学は、「OUTLET UNIVERSITY」~企画販売型共働実習(インターンシップ)販売研修の開催を発表した。このプロジェクトは文部科学省「産業界のニーズ~」事業の一環として、法政大学がオーガナイザーとなり、連携18大学でビジネス全体の流れを学ぶ実習として取り組んでいるもの。販売研修の開催はこれが3度目で、今年は42人の学生が、法政大学・昭和女子大学・明治学院大学・青山学院大学の4大学を会場とし、アウトレット商品や被災地支援を目的とした商材をブース販売する。

http://www.hosei.ac.jp/NEWS/newsrelease/140613.html

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グローバル人材育成の取り組み「ラーニングエクスプレス」報告会を6月17日に開催

発表元:金沢工業大学

金沢工業大学、金沢工業高等専門学校では、異なる国の学生が発展途上国を訪問し、フィールドワークで得た課題への解決策を提案・実行する国際的ソーシャルイノベーションプロジェクトを展開。その一つとして、東アジアの大学間で協力して行う「ラーニングエクスプレス」を平成24年度から実施している。今回、今年3月に東南アジア各国の学生とともにインドネシアの村を訪ね、この活動に取り組んだ金沢工大、金沢高専の学生による報告会を6月17日に実施する。

【日時】 6月17日 16:40~17:40
【場所】 金沢工業大学扇が丘キャンパス23号館1階コミュニケーションスタジオ

http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2014/1196875_3722.html

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[Vol.17]和歌山大学における就業力育成の取り組み

就業力育成は、多くの大学が直面する大きな課題だが、大学によって条件や状況・環境はさまざまであり、具体的な施策もそれぞれ異なるだろう。
このページでは(リクルート「カレッジマネジメント」誌と共同で)各大学に取材し、産業界との連携や地元自治体との協働によって学生の就業力を高めることに成功している取り組み事例などを、積極的に紹介していく。
今回は、「生涯あなたの人生を応援します」をスローガンとして掲げる、和歌山大学の山本健慈学長と鰺坂恒夫教授(学長補佐キャリア支援・男女共同参画担当/システム工学部教授)に、学生の人生の支援という観点での取組についてお話をうかがった。

0.和歌山大学の就業力の現状:課題認識

「教育というのは、ヒトを人間として育てること」――山本健慈学長は、教育学という自らのバックグラウンドから、そんな問題意識を持っているという。「人間としての基本的な形成がなされないまま専門教育が行われ、人間としての判断力を持たないまま専門家になるというのは、ある意味で危険なことであるし、学生本人の本当の意味での将来の幸せに通じないと思っているんです。」山本学長がこう言いながら想起するのは、およそ20年前のオウムの事件。エリート大学生がカルトにはまったことで多くの大学人が衝撃を受け、大学のあり方を自問した事件だった。
これは「就業力以前の基本的な問題意識」だが、その上での和歌山大学の就業力への認識は、大学のためでも企業のためでもなく、学生のための就業力であり、「学生が自らの幸福を実現する主体になる」ことが基本、というものだ。
「自分の幸せを実現する主体になるということは、自己認識をしっかりするということ。自分の個性を自覚して、自分の個性をどう生かすことが幸せなのか、その方法を自ら獲得できるということが一番重要です」(山本学長)

1. 教養教育・専門教育+協働教育

和歌山大学の教育改革の具体的な取り組みの一つは、基本的な人間としての形成を支援する教養教育の重視だ。それを一元的に担う「教養の森」センターが、2012年度に設立された。
キャリア支援を担当する鯵坂恒夫学長補佐(システム工学部教授)は「教養の森」センターについてこう語る。「大学は『象牙の塔』と批判されることがありますが、社会の中で象牙の塔のようなことができるのは大学しかない。大学には、『教養の森』のようなちょっと象牙の塔っぽいところがあってしかるべきです。一方で、産業界ニーズに対応した教育が必要なのもわかります。どっちも捨てたらあかんと思っています」


キャリア教育体系
http://www.wakayama-u.ac.jp/career/careeredu/concept.php

そこで和歌山大学は、「人間となるための教養教育」「専門家になるための専門教育」に加えて、社会性を意識した「協働教育」を第3極と位置づけた。
「産業界が学生に期待する力のひとつに、協力する力・チームでの力があります。コミュニケーション力が弱いと言われることとも関連しますが、今の学生はチームの経験が少なく、協働作業が苦手とか拒否するとかの傾向があります。中には、中高の段階でのいじめなどで苦い、痛い経験を持っている学生もいます。そのあたりも踏まえて、自発的でかつ協働的な経験を積み上げさせようということです」(山本学長)
「社会を毎日動かしているアクティビティというのは、営業チームにせよ設計チームにせよ、基本的にチームでやっている。リーダーシップということがよく言われますが、リーダーばっかりおったのではチームのワークはうまくいかないので、フォロワーシップということも体験していかないといけない。それが協働教育であろうと」(鯵坂教授)

協働教育は、インターンシップ、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニングおよびプロブレム・ベースド・ラーニング)、就業力、キャリアデザインなどを含んでいる。2001年度に始まった通称「クリエ」こと学生自主創造科学センターを、本年度から協働教育センターとして改組した。
「原型は95年に設置されたシステム工学部で始まった『自主演習』です。レクチャーによる学習ではなく、自分たちの興味関心に基づいてテーマを設定し、フォローしてくれる先生も自分で見つけ出して、それを大学で支援するという仕組みで、結構面白い学生が育ってきている実績があるんです。この伝統にチームの教育をプラスしたのが、協働教育センターへの改組です。
主体的・能動的に、非常にいきいきと学んでいる学生の一群があるということが、和歌山大学の一番いいところだと外部評価からは常に言われてきて、見学者も絶えません。いくつかの国立・私立大学がうちを参考に自主学習を支援する仕組みを作っていると聞いています」(山本学長)

2.専門職員という第3極

教職協働について鯵坂教授は、「専門教育と教養教育の第3極として協働教育がありますが、人材面でも、教員と事務職員からなる大学という組織に、専門職員という第3極が欲しい」と言う。
山本学長も、「将来の大学の人的構成を考えると、事務系の職員も専門性の持てるキャリアパスを作ろうという話もあるし、第3の領域の、新しい専門職のカテゴリーを自立させていく方向に向かうのではとも思います」と言う。その一方で、「うちの職員は非常に水準が高い」と現状を評価する。学生に向かう姿勢、「生涯あなたの人生を応援する」というスローガンを現場で体現している度合いにおいては、教員よりもむしろ職員が一歩先んじているというのだ。
「就職の問題で、学生はかなり自立的なのに親が妨害しているとします。そこで学生が親と戦えないとしたら、親も含めて就職支援しなくちゃいけない。そんな事例がかなりあります。そのときに職員たちは、たんに厄介な親というのではなく、親のそれまでの人生、ライフヒストリーにも思いを馳せながら、『親も含めて対応しないと、学生の面倒が見られないね』というような議論をごく自然にしている。一人ひとりの学生を、親も含めてどう受け止めて、具体的に支援したらいいのか、最前線で非常によく考えていると思います」(山本学長)

3.『教育活動宣言』の公表

今後の課題は、2つの意味での教員の人材開発であるという。1つは教育技術という意味、もう1つは意識改革という意味だ。
教育技術の面では、アクティブラーニングの指導力を高めることが、重要かつ難しい問題だと鯵坂教授は言う。「すごく属人性のある問題なので、グループワークの指導や学生に対するファシリテーションのうまい人と組む、いわば教員のOJTをするのが効果的でしょう」。
ところが、一大学ではそういう「うまい人」の数が非常に少ないという問題がある。「でも、たくさんの大学が寄ればちょっと数が増えるでしょう。ですから『産業界ニーズ』事業のように複数の大学が寄る機会を利用して、アクティブラーニングの指導力を高めることをやりたいと考えています」(鯵坂教授)

意識改革のレベルでは、教員が「一人の大学人として、一人ひとりの学生に伴走していく意識を持てるか」を、山本学長は問う。
「正規の教員280人が280人、教育的に機能すれば、和歌山大学は非常に高いレベルの教育機関になると思うのです。
こういうプログラムを作るとこういう就業力のついた学生が作れますよみたいなのは、世間にはわかりやすい話ですけれど、嘘っぽい、ですよね。あんまり嘘の絵は描きたくない。それよりも、和歌山大学の教職員はこういう姿勢で学生たちと付き合いますという、学生に対する教育活動に関する誓いの文章を『教育活動宣言』として公表しようと思っているんです」
「教育活動宣言」は入学式で学生に対して誓い、全教職員がクレド(信条)として名刺大のカードにして持ち歩く構想という。


入学式(2014年4月5日)で公表された「教育活動宣言」
http://www.wakayama-u.ac.jp/file/20140405welcome.pdf

「学生一人ひとりにはそれなりに人生にストーリーがあるわけで、そのストーリーを理解してやって受け止めてやって、彼らが自分で幸福を追求する主体になるために何が一番いい応援になるかということを考えれば、それだけでもずいぶん若者はエンパワメントされると思うんですよ。極論すればそれだけでもいい。細かいカリキュラムなんか要らないんじゃないかと。私が学長として和歌山大学に残したいのは、そういうマインドを持つ、教職員のかたまり。それを経営の理念として貫いていけば、役に立つ大学として評価されていくのではないかとも思っています」(山本学長)

ラウンドテーブル「失敗学から学ぶ大学教育改革」参加報告――大学教育学会第36回大会

発表元:名古屋産業大学

名古屋産業大学では、キャリア支援課「産業界のニーズ~」事業特設サイト内で、大学教育学会36回大会参加報告を公開した。同大会は、5月31日・6月1日、名古屋大学東山キャンパスで開かれたもの。このなかで、名古屋産業大学は、「産業界のニーズ~」事業の取り組み成果公開の一環として、ラウンドテーブル「失敗学から学ぶ大学教育改革」に参加。成田暢彦教授が昨年7月・8月に実施したインターンシップ事例調査ならびに、インターンシップ失敗事例ワークショップの結果を報告した。

http://www.nagoya-su.ac.jp/needs/?p=761

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鳥取地区の大学等、2014夏インターンシップ合同説明会を6月28日に開催

発表元:鳥取大学

「産業界のニーズ~」事業、「中国・四国地区協働型人材ネットワーク」(幹事校:高知大学)のうち、鳥取県内の大学・短大は、地域協働型インターンシップを今夏に実施するにあたり、インターンシップ合同説明会を開催する。対象はネットワークに参加している3つの大学・短大(鳥取大、鳥取環境大、鳥取短大)、および米子高専に在籍する学生。

【日時】 6月28日 13:30~17:00
【場所】 鳥取短期大学 A館3F

http://www.tottori-u.ac.jp/dd.aspx?itemid=11659#moduleid1233

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全国10大学の協定締結で「就職支援パートナーシップ制度」を展開

発表元:横浜市立大学

横浜市立大学は、パートナー大学間で学生が相互に就職支援を受けることができる「就職支援パートナーシップ制度」の全国展開を発表した。この制度は2013年11月に横浜市立大と北九州市立大の間で協定が締結され始まったもの。今年4月、協定を全国10大学に拡充し、6月2日から支援開始となった。支援内容は(1).就職支援(大学に提出された地元企業の求人や会社説明会等の情報提供、就職相談の実施)、(2).就職関連資料の閲覧、(3).就職ラウンジの利用。

http://www.yokohama-cu.ac.jp/univ/pr/press/140602.html

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アクティブ・ラーニングをテーマに「連携FD」研修会を6月28日に開催――「産業界のニーズ~」事業中部地域・北陸チーム

発表元:「産業界のニーズ~」事業中部地域ブロック

「産業界のニーズ~」事業中部地域ブロックのうち、北陸チームに属する5大学・1短大(副幹事校:金城大学短期大学部、金沢大学、福井大学、富山県立大学、富山国際大学、金沢工業大学)は、「連携FD」研修会を開催する。今回で第4回目。今回は学生の能動的学習を促すアクティブ・ラーニングをテーマとし、その効果と課題を講演、パネルディスカッションを通し考える。

【日時】 6月28日 13:30~16:45
【場所】 福井まちなか文化施設「響のホール」

http://s-needs-chubu.pj.mie-u.ac.jp/hokuriku/files/a739086df9d0be2ce1064100967ca302.pdf

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★5月まとめ★関東・山梨エリアの就業力関連ニュース

5月にPICKUPした「就業力関連ニュース」のうち、関東・山梨エリアのものをまとめた。
(●印は「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」参加校関連)

○就職活動の状況は4年連続で改善――中堅・中小企業の新入社員の意識調査
_2014/05/26 発表元:東京商工会議所
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7830

○東京都、既卒の若年求職者対象の「若年者緊急就職サポート事業」を開始
_2014/05/20 発表元:TOKYOはたらくネット(東京都産業労働局雇用就業部)
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7790

○働く目的は「収入を得ること」が圧倒的――新入社員意識調査
_2014/05/16 発表元:足利銀行
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7750

○関東学院大学法学部が「働くこと」をテーマに高校生向け法学講座を開催
_2014/05/02 発表元:関東学院大学法学部
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7693

○「インターンシップcafe in 横浜」を6月14日に開催
_2014/05/01 発表元:NPO法人ETIC
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7689

このエリアでは他に以下のニュースもあった。

○相模女子大学、相模原市と包括連携協定
_2014/05/22 発表元:相模女子大学
_http://www.sagami-wu.ac.jp/news/2014/05/22/004791.html

★5月まとめ★北海道・東北エリアの就業力関連ニュース

5月にPICKUPした「就業力関連ニュース」のうち、北海道・東北エリアのものをまとめた。
(●印は「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」参加校関連)

●秋田大学FDシンポジウム「キャリア形成支援の方法論と実践」講演ダイジェスト版動画をサイトに掲載
_2014/05/30 発表元:秋田大学 教育推進総合センターACEP事務局
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7825

●東北インターンシップ推進コミュニティ、【テーマB】「インターンシップ等の取組拡大」採択内容の概要を発表
_2014/05/21 発表元:岩手県立大学
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7798

○美唄市と札幌大学との連携協定調印式実施を発表
_2014/05/15 発表元:札幌大学
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7748

○安定志向が再び強まる――2014年新入社員アンケート
_2014/05/12 発表元:一般財団法人 秋田経済研究所
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7740

●講義「キャリアデザインI」で秋田ノーザンハピネッツ・高畠靖明氏が講演
_2014/05/09 発表元:秋田大学 教育総合推進センターACEP事務局
_http://www.riasec.co.jp/hiroba/archives/7677

このエリアでは他に以下のニュースもあった。

○岩手県内新入社員の職業観と生活観
_2014/05/26 発表元:一般財団法人 岩手経済研究所
_http://www.iwatekeizai.org/wp-content/uploads/pr/pr_freshman_20140602.pdf

●「【テーマB】インターンシップ等の取組拡大」に道内5大学連携の「循環型地域人材育成プラットホーム[若者が育つ大地:北海道]」が採択
_2014/05/23 発表元:小樽商科大学
_http://www.otaru-uc.ac.jp/news/2014/05/b-1.html

●課題解決型学習における連携企業への初回訪問
_2014/05/14 発表元:弘前大学
_http://www.hirosaki-u.ac.jp/sangyou/2014/05/1160.html

秋田大学FDシンポジウム「キャリア形成支援の方法論と実践」講演ダイジェスト版動画をサイトに掲載

発表元:秋田大学 教育推進総合センターACEP事務局

秋田大学の教育推進総合センターACEP事務局は、「平成25年度取組実績」として、2月13日に開催した秋田大学FDシンポジウム「キャリア形成支援の方法論と実践」の講演内容の一部ダイジェスト版動画をサイトに掲載した。このシンポジウムは、「産業界のニーズ~」事業、北海道・東北ブロックの取組の一環として行われたもの。動画は約30分間で、筑波大学・大学研究センター講師・稲永由紀氏、実践女子大学人間社会学部准教授・松下慶太氏の講演ダイジェストが収められている。

http://www.akita-u.ac.jp/acep/acep/acep03_1.html

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千葉商科大学と株式会社タニタ、産学連携協定を締結

発表元:千葉商科大学

5月29日、千葉商科大学と(株)タニタは、産学連携協定を締結した。健康・社会福祉分野で活躍できる人材育成を目的としたもの。今回の協定により、千葉商科大が今年4月に開設した「人間社会学部」では、タニタの管理栄養士ほかの専門家らが正課授業や各種講座を担当。学生は健康ビジネスについて新たな知見を得ることが可能となる。また、すでに千葉商科大が包括協定を結んでいる市川市の地域福祉・健康づくりなどにも、タニタとの連携を役立てていく予定。

http://www.cuc.ac.jp/news/2014/i8qio0000000nwq7.html

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就職活動の状況は4年連続で改善――中堅・中小企業の新入社員の意識調査

発表元:東京商工会議所

東京商工会議所は、3月末から4月上旬に開催した「新入社員ビジネス基礎講座」に参加した中堅・中小企業の新入社員を対象に意識調査を行い、このほどその結果を発表した。
「就職活動は順調だったか」の問いには、「順調だった」「ほぼ順調だった」と答えた者の計は47.3%(対前年、14.6ポイント増)。顕著な悪化がみられた2010年度を底に、4年連続で増加し続けている。就職活動で苦労したことは、3年連続で「自分のやりたいことがわからず悩んだ」だった。

http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=31717

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